第6回 ミニカーブログ博覧会 [日産アルティア(ALTIA)]
ミニカーに関する共通の「お題」で投稿しようという『ミニカーブログ博覧会』に参加させて頂きました。
初めての事でどうまとめて良いものか迷いましたが、楽しく読んで頂けましたら幸いです。
普段は「モデル名」を記事タイトルにしてますが、今回の博覧会ではブログタイトルを共通化するルール。そこで今回はいつものようなモデル個々にクローズアップするスタイルではなく、少し違った視点からGT-Rミニカーを紹介してみようと思います。実機解説やモデル個々の詳細については、改めてUPする予定です。
さて。。今回のお題は「お宝のミニカー」
国産車のミニカーでは突出した人気を誇る歴代のGT-R。ストリートカーからレーシングマシンまで、各メーカーから大小様々なGT-Rがモデル化されていますが、その中でも特に異彩を放つお気に入りをご紹介します。
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一般的に「ミニカー」というと、クルマ全体の外観を再現したミニチュアを思い浮かべますが、そのクルマの象徴的な部位をクローズアップしたミニチュアもまた「ミニカー」と呼べるのではないかと思っています。
クルマ好きにとっては、ボディーデザインやホイールなどの外観だけが「クルマ」ではなく、エンジンやコクピット、サスペンションやエギゾーストに至るまで、五感を刺激するその全てが「クルマ」なわけです。
レース界を席巻してきた歴代のGT-R。GT-Rといえば見る者を威圧するその風貌だけでなく、各世代で”名機”と呼ばれたエンジンを思い浮かべるファンも多いはず。
今から10年以上前、当時日産自動車の100%出資子会社であり、日産車の純正パーツやグッズを企画・販売していた「日産アルティア」(ALTIA)が、GT-Rを象徴する2大名機の精密エンジンモデルを再現していました。
スケールは1/12と大き過ぎず存在感があり、精密な作り込みが可能な絶妙のサイズ。ホワイトメタル製のボディーはズシりと重量感があり、金属特有の質感と相まって見た目にも重厚な存在感を演出しています。
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☆S20型
初代スカイラインGT-RのPGC10やKPGC10(ハコスカ)に搭載され国内レース49連勝を成し遂げた、まさにGT-R伝説の礎を築いたエンジン。KPGC110(ケンメリ)やフェアレディZ432にも搭載された名機。
(ヘッドカバーのカラーバリエーションが幾つかありますが、ミッション付きモデルは初期生産分の数十台のみ)
(ラヂエターファン、プラグコードの取り回しまで忠実に再現)
(電子制御全盛の現代エンジンにあって、見掛けることが少なくなったキャブレターの流麗さ)
(この作り込みは、もはや芸術品の域に達しています)
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☆RB26DETT型
ケンメリGT-Rの生産完了から実に16年、BNR32によって復活した第二世代GT-Rを象徴するエンジン。レースで勝つことだけを考えて設計されたこのエンジンは、BCNR33、BNR34と受け継がれ、第一世代を彷彿する無敵の強さを誇った。
RB26の進化とともに、「BNR32/黒ヘッド」、「BNR34/赤ヘッド」、「BNR34Nur/ゴールドヘッド」の3バリエーションが存在。カムカバーのオーナメントプレートやオイルフィラーキャップの形状等、細かい作り分けがなされています。
(実機同様に生産台数限定、シリアルNo.付きで販売されたNurスペックエンジン)
(2機のターボチャージャー、エキマニの焼け具合も絶妙です)
(レスポンスにこだわり、市販車エンジンでは珍しい6連スロットルを装備)
(実機にてこの3台が並ぶのは なかなか見られない光景…ミニチュアモデルならではの壮観な眺めです)
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☆RB26DETT 「R1」&「S1」ニスモコンプリート
名機RB26DETTをベースに、ニスモが日産ワークスとして培ってきたチューニング技術を注ぎ込み開発したチューニングエンジン。サーキット走行に主眼を置き、ストリートでの使い勝手も視野に入れた「R1」コンセプト、ストリート~ワインディング走行での速さと扱いやすさを追求した「S1」コンセプトがラインナップ。
日産自動車本体の経営建て直しに伴う事業縮小・統合の影響で「日産アルティア」が消滅。以降、絶版モデルとなっていたエンジンモデルでしたが、近年、ニスモの特注モデルとして「R1」と「S1」エンジンが極々少数販売されました。販売数は各限定50機と、歴代エンジンモデルの中でも断トツの希少性を誇ります。
日産アルティア時代の「BNR32/黒ヘッド」をベースに特別生産されたものと思われ、サージタンクとヘッドカバーにはニスモコンプリートエンジンの特徴でもある結晶塗装を施し、新たにニスモ製カッパーツインクラッチカバーを忠実に再現、従来モデルとの差別化を図っています。
R1とS1の作り分けはオーナメントプレートの違いのみ。ヘッドカバーの色も差別化して欲しかったところですが、1ロットの生産コストを考えると、総計100台程度の少量生産ではヘッドカラーの共通化はやむを得ないところでしょうか。
(R1&S1の実機オーナーさんなら、クルマから降りても眺めていたいエンジン)
GT-Rに限らず、世界中のミニカー全体を見回しても なかなか少ないエンジンモデル。クルマの外観を再現したミニチュアとはまた一味違った、そのクルマの歴史を感じさせる重厚な趣きを醸し出しています。
すでに10年以上も前にこの企画力、そして精密な再現力…只々、脱帽です。
<ご注意>
本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。
初めての事でどうまとめて良いものか迷いましたが、楽しく読んで頂けましたら幸いです。
普段は「モデル名」を記事タイトルにしてますが、今回の博覧会ではブログタイトルを共通化するルール。そこで今回はいつものようなモデル個々にクローズアップするスタイルではなく、少し違った視点からGT-Rミニカーを紹介してみようと思います。実機解説やモデル個々の詳細については、改めてUPする予定です。
さて。。今回のお題は「お宝のミニカー」
国産車のミニカーでは突出した人気を誇る歴代のGT-R。ストリートカーからレーシングマシンまで、各メーカーから大小様々なGT-Rがモデル化されていますが、その中でも特に異彩を放つお気に入りをご紹介します。
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一般的に「ミニカー」というと、クルマ全体の外観を再現したミニチュアを思い浮かべますが、そのクルマの象徴的な部位をクローズアップしたミニチュアもまた「ミニカー」と呼べるのではないかと思っています。
クルマ好きにとっては、ボディーデザインやホイールなどの外観だけが「クルマ」ではなく、エンジンやコクピット、サスペンションやエギゾーストに至るまで、五感を刺激するその全てが「クルマ」なわけです。
レース界を席巻してきた歴代のGT-R。GT-Rといえば見る者を威圧するその風貌だけでなく、各世代で”名機”と呼ばれたエンジンを思い浮かべるファンも多いはず。
今から10年以上前、当時日産自動車の100%出資子会社であり、日産車の純正パーツやグッズを企画・販売していた「日産アルティア」(ALTIA)が、GT-Rを象徴する2大名機の精密エンジンモデルを再現していました。
スケールは1/12と大き過ぎず存在感があり、精密な作り込みが可能な絶妙のサイズ。ホワイトメタル製のボディーはズシりと重量感があり、金属特有の質感と相まって見た目にも重厚な存在感を演出しています。
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☆S20型
初代スカイラインGT-RのPGC10やKPGC10(ハコスカ)に搭載され国内レース49連勝を成し遂げた、まさにGT-R伝説の礎を築いたエンジン。KPGC110(ケンメリ)やフェアレディZ432にも搭載された名機。
(ヘッドカバーのカラーバリエーションが幾つかありますが、ミッション付きモデルは初期生産分の数十台のみ)
(ラヂエターファン、プラグコードの取り回しまで忠実に再現)
(電子制御全盛の現代エンジンにあって、見掛けることが少なくなったキャブレターの流麗さ)
(この作り込みは、もはや芸術品の域に達しています)
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☆RB26DETT型
ケンメリGT-Rの生産完了から実に16年、BNR32によって復活した第二世代GT-Rを象徴するエンジン。レースで勝つことだけを考えて設計されたこのエンジンは、BCNR33、BNR34と受け継がれ、第一世代を彷彿する無敵の強さを誇った。
RB26の進化とともに、「BNR32/黒ヘッド」、「BNR34/赤ヘッド」、「BNR34Nur/ゴールドヘッド」の3バリエーションが存在。カムカバーのオーナメントプレートやオイルフィラーキャップの形状等、細かい作り分けがなされています。
(実機同様に生産台数限定、シリアルNo.付きで販売されたNurスペックエンジン)
(2機のターボチャージャー、エキマニの焼け具合も絶妙です)
(レスポンスにこだわり、市販車エンジンでは珍しい6連スロットルを装備)
(実機にてこの3台が並ぶのは なかなか見られない光景…ミニチュアモデルならではの壮観な眺めです)
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☆RB26DETT 「R1」&「S1」ニスモコンプリート
名機RB26DETTをベースに、ニスモが日産ワークスとして培ってきたチューニング技術を注ぎ込み開発したチューニングエンジン。サーキット走行に主眼を置き、ストリートでの使い勝手も視野に入れた「R1」コンセプト、ストリート~ワインディング走行での速さと扱いやすさを追求した「S1」コンセプトがラインナップ。
日産自動車本体の経営建て直しに伴う事業縮小・統合の影響で「日産アルティア」が消滅。以降、絶版モデルとなっていたエンジンモデルでしたが、近年、ニスモの特注モデルとして「R1」と「S1」エンジンが極々少数販売されました。販売数は各限定50機と、歴代エンジンモデルの中でも断トツの希少性を誇ります。
日産アルティア時代の「BNR32/黒ヘッド」をベースに特別生産されたものと思われ、サージタンクとヘッドカバーにはニスモコンプリートエンジンの特徴でもある結晶塗装を施し、新たにニスモ製カッパーツインクラッチカバーを忠実に再現、従来モデルとの差別化を図っています。
R1とS1の作り分けはオーナメントプレートの違いのみ。ヘッドカバーの色も差別化して欲しかったところですが、1ロットの生産コストを考えると、総計100台程度の少量生産ではヘッドカラーの共通化はやむを得ないところでしょうか。
(R1&S1の実機オーナーさんなら、クルマから降りても眺めていたいエンジン)
GT-Rに限らず、世界中のミニカー全体を見回しても なかなか少ないエンジンモデル。クルマの外観を再現したミニチュアとはまた一味違った、そのクルマの歴史を感じさせる重厚な趣きを醸し出しています。
すでに10年以上も前にこの企画力、そして精密な再現力…只々、脱帽です。
<ご注意>
本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。