【インターアライド 1/43】C-WEST R34 [インターアライド]
Model
C-WEST R34
Model No.
RDM-006
------------------------------
チューニングマシン・シリーズが続きます。
「C-WEST(シーウエスト)」は、スポーツカーのエアロ開発・製造を手掛けるメーカーさんです。今回ご紹介するGT-Rは、C-WESTのデモカーとしてフルエアロをまとった「C-WEST R34」です。攻撃的且つ機能美を両立したボディーライン、R34の全ボディーカラー中、最も希少な「ライトニングイエロー #EV1」が映える1台です。
当時のC-WESTは毎年「スーパー耐久シリーズ」に参戦していて、実戦から得られたノウハウを基にストリート向けのエアロもデザインしていました。
純正バンパー以上に大きく開いた開口部など、実戦ならではの冷却性能を意識したデザインが目につきます。コーナリング中の前輪の接地性(コーナリングスピード)を上げるべく取り付けられたFバンパーサイドの「カナード」も、C-WESTがいち早く装着していたような気がします。
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ところで、映画「ワイルドスピードx2」にて、主人公のブライアン・オコナーが駆っていたGT-Rこそ、まさにC-WESTエアロを装着したGT-Rでした。カラーリングこそバイパーを彷彿するアメリカンマッスルカーの印象ですが、C-WESTエアロであることが分かると思います。
この写真↓で判断する限り、ベース車両はV-specではなく標準車のようですね~
ブライアン役の俳優ポール・ウォーカーは実生活でもGT-R好きで知られ、GT-Rは2台所有(型式不明)しているそうです。「ワイルドスピード MAX」公開時のインタヴューでは、『GT-Rはとにかく大好き! マッスルカーもいいけど、やっぱりGT-Rが一番だよ!』とまで熱弁するほどの入れ込み様。なんだか、彼とは話が合いそうです
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ちなみに「ワイルドスピード MAX」に登場するブルーのR34、外見はGT-Rに見えますがベースは25GT-Tです。
海外でも高価なGT-Rを潰してしまうのを恐れ、安価に入手しやすい25GT-TをGT-Rに擬装し撮影したようです。
(ハリウッド映画も意外とセコいですが、貴重な現存個体をむやみに損壊させない配慮と解釈しましょう。)
パッと見はニスモエアロを組んだ34GT-Rにしか見えませんが、劇中よ~く見ると、一瞬映るメーターパネルがGT-Rのものではありません。メーターパネルが交換されてるだけなのでは…といっても、そう簡単にはいきません。
(そもそも、GT-Rのメーターをわざわざ25GT-T用にグレードダウンする理由が全く無い訳で…)
R34系スカイラインではあらゆる信号類がメーターパネルに集約されており、ドアロックなどはメーターを外すと連動しなくなりますし、未確認ですがその他諸々の機能もメーターが変わると若干おかしくなる可能性があります。単なる「速度表示計」としてではなく、クルマとして機能するための重要な役割を担っているパーツと言えるのです。
R34のGT-Rと25GT-Tは全く以って”似て非なる”クルマで、メーター裏のコネクターカプラーは同形状なのですがピンアサインが全く異なっており、配線の取り回し、取得している信号の種類やレンジも異なります。メーター交換してまともに動くようにするには最低限配線のやり直しが必要で、かなり面倒な作業が想定されます。なので、メーターパネルだけ”GT-R仕様”に擬装しなかった…と考えます。
なお、走行中のシーンでは一部合成であてられたメーターパネルも見受けられます。メーターの針がピクりともしないのですごく不自然です。また走行中以外のシーン、例えばコンピュータをセッティングしているシーンなどは本物のGT-R車内で撮影されているようでした。
残念ながらこのブルーのR34、2009年5月に保管してあった倉庫から盗難にあってしまったそうです
なお、「ワイルドスピード」のGT-Rについては以下の記事でも言及しておりますので、よろしければご覧下さい。
【関連記事】
☆「ワイルドスピード x2」および「ワイルドスピードMAX」のR34GT-Rについて
☆「ワイルドスピードMEGA MAX」のハコスカGT-Rについて
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さて、話を「ワイルドスピード」から戻して。
このスペシャルなGT-Rを唯一モデル化しているのが、毎度おなじみインターアライドの「PROSHOP CAR COLLECTION」シリーズ。
これまで発売された数あるR34ミニカーの中でも、「ライトニングイエロー」を取り上げたモデルはなかなか無いですね。僕が知る限り、他にはエムテックのR34だけかと思います。
実車でも前期モデルにしか存在しなかったカラーですし、色味が派手なだけに販売台数も多くないでしょうから、大変希少なカラーであります。
ヘッドライトにはきちんとアイラインが入っていて、実車同様に”細目”になっている点も注目です
特徴的なフロントのカナードも(お粗末ではありますが)装着され、横浜ゴム製の鋳造1ピースアルミホイール「AVS MODEL5」のデザインも忠実に再現されています。
塗装の甘さが見受けられますが、当時のミニカーのレベルはこんなもんでした。エブロの登場以降、この10年で日本メーカーのミニカー造型レベルは格段に向上しましたね
このシリーズ、これまで4車種5台を紹介してきましたが、各車種ごとに実車調査がなされ、作り分けがきちんとできているのは ほんとに感心します。やはりコールドキャスト製なのが悔やまれますが、コストや使いまわしが利かないなどの観点からダイキャストモデルで金型を起こすのは難しいでしょうから、以前に比べて身近になったレジンモデルでの作り込みで再登場を願いたいものです。
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「独断と偏見」によるモデル評価
・プロポーション:★★☆☆☆
C-WESTエアロのイメージは掴んでいますが、ボディーラインが少々甘く、塗装も厚塗りぎみ。
・レア度:★★☆☆☆
数は少ないですが、マメに探せば発見可能です。
・プレミア(相場):★☆☆☆☆
正直、微妙なところですメジャーメーカーでないのもそうですが、日本人好みのエアロでないのかも。
「VailSide」同様、個性的なエアロは、むしろ海外ウケするのかもしれませんね。
もしかして、ボディーカラーも影響しているのでは…
※ご参考まで…
現在の平均相場:「当時の定価」×「★の数」
<ご注意>
本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。
C-WEST R34
Model No.
RDM-006
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チューニングマシン・シリーズが続きます。
「C-WEST(シーウエスト)」は、スポーツカーのエアロ開発・製造を手掛けるメーカーさんです。今回ご紹介するGT-Rは、C-WESTのデモカーとしてフルエアロをまとった「C-WEST R34」です。攻撃的且つ機能美を両立したボディーライン、R34の全ボディーカラー中、最も希少な「ライトニングイエロー #EV1」が映える1台です。
当時のC-WESTは毎年「スーパー耐久シリーズ」に参戦していて、実戦から得られたノウハウを基にストリート向けのエアロもデザインしていました。
純正バンパー以上に大きく開いた開口部など、実戦ならではの冷却性能を意識したデザインが目につきます。コーナリング中の前輪の接地性(コーナリングスピード)を上げるべく取り付けられたFバンパーサイドの「カナード」も、C-WESTがいち早く装着していたような気がします。
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ところで、映画「ワイルドスピードx2」にて、主人公のブライアン・オコナーが駆っていたGT-Rこそ、まさにC-WESTエアロを装着したGT-Rでした。カラーリングこそバイパーを彷彿するアメリカンマッスルカーの印象ですが、C-WESTエアロであることが分かると思います。
この写真↓で判断する限り、ベース車両はV-specではなく標準車のようですね~
ブライアン役の俳優ポール・ウォーカーは実生活でもGT-R好きで知られ、GT-Rは2台所有(型式不明)しているそうです。「ワイルドスピード MAX」公開時のインタヴューでは、『GT-Rはとにかく大好き! マッスルカーもいいけど、やっぱりGT-Rが一番だよ!』とまで熱弁するほどの入れ込み様。なんだか、彼とは話が合いそうです
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ちなみに「ワイルドスピード MAX」に登場するブルーのR34、外見はGT-Rに見えますがベースは25GT-Tです。
海外でも高価なGT-Rを潰してしまうのを恐れ、安価に入手しやすい25GT-TをGT-Rに擬装し撮影したようです。
(ハリウッド映画も意外とセコいですが、貴重な現存個体をむやみに損壊させない配慮と解釈しましょう。)
パッと見はニスモエアロを組んだ34GT-Rにしか見えませんが、劇中よ~く見ると、一瞬映るメーターパネルがGT-Rのものではありません。メーターパネルが交換されてるだけなのでは…といっても、そう簡単にはいきません。
(そもそも、GT-Rのメーターをわざわざ25GT-T用にグレードダウンする理由が全く無い訳で…)
R34系スカイラインではあらゆる信号類がメーターパネルに集約されており、ドアロックなどはメーターを外すと連動しなくなりますし、未確認ですがその他諸々の機能もメーターが変わると若干おかしくなる可能性があります。単なる「速度表示計」としてではなく、クルマとして機能するための重要な役割を担っているパーツと言えるのです。
R34のGT-Rと25GT-Tは全く以って”似て非なる”クルマで、メーター裏のコネクターカプラーは同形状なのですがピンアサインが全く異なっており、配線の取り回し、取得している信号の種類やレンジも異なります。メーター交換してまともに動くようにするには最低限配線のやり直しが必要で、かなり面倒な作業が想定されます。なので、メーターパネルだけ”GT-R仕様”に擬装しなかった…と考えます。
なお、走行中のシーンでは一部合成であてられたメーターパネルも見受けられます。メーターの針がピクりともしないのですごく不自然です。また走行中以外のシーン、例えばコンピュータをセッティングしているシーンなどは本物のGT-R車内で撮影されているようでした。
残念ながらこのブルーのR34、2009年5月に保管してあった倉庫から盗難にあってしまったそうです
なお、「ワイルドスピード」のGT-Rについては以下の記事でも言及しておりますので、よろしければご覧下さい。
【関連記事】
☆「ワイルドスピード x2」および「ワイルドスピードMAX」のR34GT-Rについて
☆「ワイルドスピードMEGA MAX」のハコスカGT-Rについて
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さて、話を「ワイルドスピード」から戻して。
このスペシャルなGT-Rを唯一モデル化しているのが、毎度おなじみインターアライドの「PROSHOP CAR COLLECTION」シリーズ。
これまで発売された数あるR34ミニカーの中でも、「ライトニングイエロー」を取り上げたモデルはなかなか無いですね。僕が知る限り、他にはエムテックのR34だけかと思います。
実車でも前期モデルにしか存在しなかったカラーですし、色味が派手なだけに販売台数も多くないでしょうから、大変希少なカラーであります。
ヘッドライトにはきちんとアイラインが入っていて、実車同様に”細目”になっている点も注目です
特徴的なフロントのカナードも(お粗末ではありますが)装着され、横浜ゴム製の鋳造1ピースアルミホイール「AVS MODEL5」のデザインも忠実に再現されています。
塗装の甘さが見受けられますが、当時のミニカーのレベルはこんなもんでした。エブロの登場以降、この10年で日本メーカーのミニカー造型レベルは格段に向上しましたね
このシリーズ、これまで4車種5台を紹介してきましたが、各車種ごとに実車調査がなされ、作り分けがきちんとできているのは ほんとに感心します。やはりコールドキャスト製なのが悔やまれますが、コストや使いまわしが利かないなどの観点からダイキャストモデルで金型を起こすのは難しいでしょうから、以前に比べて身近になったレジンモデルでの作り込みで再登場を願いたいものです。
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「独断と偏見」によるモデル評価
・プロポーション:★★☆☆☆
C-WESTエアロのイメージは掴んでいますが、ボディーラインが少々甘く、塗装も厚塗りぎみ。
・レア度:★★☆☆☆
数は少ないですが、マメに探せば発見可能です。
・プレミア(相場):★☆☆☆☆
正直、微妙なところですメジャーメーカーでないのもそうですが、日本人好みのエアロでないのかも。
「VailSide」同様、個性的なエアロは、むしろ海外ウケするのかもしれませんね。
もしかして、ボディーカラーも影響しているのでは…
※ご参考まで…
現在の平均相場:「当時の定価」×「★の数」
<ご注意>
本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。
2011-02-18 23:30
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コメント(8)
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ブライアンのR34カッコイイ
by 初音ミク (2011-11-28 01:26)
初音ミク さん
コメントありがとうございます。
ブライアンのR34、カッコイイですよね~
「x2」のR34と「MAX」のR34、どちらがお好きですか?
ぜひまた遊びにいらして、コメント等頂ければ幸いです。
by GT-Rマニア (2011-11-30 00:22)
今日たまたま出掛けた模型屋に
アオシマのC-WESTフルエアロ装着GTRのプラモ(要するに記事掲載のプラモVer)があったので即買いしました。当然ブライアン仕様にする予定ですがリムがC-WESTデモカーのリム(AVS系統)なのでブライアン仕様にするにはHRE446に付け替えなくてはならないのですが、1/24の換えホイールであまり日本じゃメジャーじゃない(失礼)ホイールがリリースされてるのか心配です。あとブライアンGTRのボンネットって前期の純正ボンネットなのでしょうか?形が純正っぽいので純正ボンネットを装着予定なんですが…それに同じGTRプラモでもパーツの使い回しが利くのか疑問です。あとブライアンGTRのシルバーってなんていう色なのでしょうか?
athletesilverでもなければsparkringsilverでもない気がします。(個人的にはFD3Sのような気がするのですが…長文&質問だらけですみません。大好きな車なので…
by アールビー (2012-03-07 05:05)
アールビー さん
コメントありがとうございます。
C-WESTデモカーのプラモ、ありましたね。ホイールのパーツですが、おっしゃるようにHRE社は日本で馴染みの薄いメーカーさんですから、「446」そのもののパーツは皆無でしょうね。。
リベット付きの2ピースあるいは3ピースで6本スポークの似たようなもの探してみるしかなさそうです。
このあたり、プロのモデラーさんならフルスクラッチで1個だけ作って型を作製し、レジンなどで増産複製するみたいですが…
ボンネットは純正のアルミフード形状でOKです。
また、R34のシルバー系純正ボディーカラーですが
前期:「アスリートシルバー(#KV2)」、「ソニックシルバー(#KR4)」
後期:「アスリートシルバー(#KV2)」、「スパークリングシルバー(#WV2)」
の2色ずつでした。カタログ等写真だと区別がつきにくいのですが、この中ではソニックシルバーがワイスピx2のGT-Rに一番近い色かなーと思っています。
実際、ワイスピx2のR34は前期モデルがベース車両でしたから、オールペン等していない純正カラーの車両で作り上げたのであれば、やはりソニックシルバーが一番有力です。
実車の色味では、アスリートシルバーは少し紫掛かって見えますし、スパークリングシルバーは意外と重厚なシルバーで落ち着いて見えます。ソニックシルバーが一番派手めな印象のオーソドックスな明るいシルバーです。ただ、劇中の34は純正ソニックよりも更にラメラメが強く派手に見えてしまうのですが、実際はどうなんでしょうかね。
by GT-Rマニア (2012-03-11 04:40)
GT‐Rマニアさん、コメ返ありがとうございます。
とりあえず先日、コメントさせて頂いた後「○レッサ横浜」にあるタミヤショップに行ってみました。スプレー塗料ブースを物色していると最もbrianGTRに
近い色と思われる(あくまでも動物的直感ですが・・・)色を発見しました。
(TS-30でシルバーリーフという色です)買って帰ってきて試しに某VIPカーメーカープロデュースのY33セドリックに塗ってみたのですが、これが以外にも
brianGTRに”かなり”近くてホッとしました。試し塗りした後、また2F&2Fの序盤を見てみたのですが僕的にはつや消し(ガチガチのつや消しではなくて太陽光などに照らされると反射する位のつや消し)に管理者様がおっしゃるようにラメ入りの塗装に見えました。それにしても記事掲載のGTR、やはりC-WEST独特の異様なオーラとライトニングイエローがあってイケてますね。(記事掲載のRにはM-TECみたいに色違いはあるのでしょうか?)
長文失礼いたしました。
by アールビー (2012-03-11 07:58)
アールビー さん
ソニックシルバー自体はスカイライン以外の他の日産車にも採用されている一般的なシルバーですが、やはりソニックシルバーそのもののカラーは売ってないのでしょうかね。
実車補修用のタッチアップカラーでソニックシルバーを買ってきて塗るのも一つの手ですが、塗料がプラスチックを溶かしてしまう可能性がありますから、ちょっと難しいところですね…
アールビーさんがそうされたように、似てると思う市販のカラーをチョイスするのが一番それっぽく見えると思いますよ。
本稿に掲載のミニカーはライトニングイエローのみです。僕が知ってる頃のC-WESTデモカーはやはりイエローのイメージが強く、今回の記事化にあたり色々調べてみたところが今のデモカーはシルバーで、エアロ自体も小変更が繰り返されているようでした。
しかし、M-TECHのR34をご存知なんて…なかなか通ですね。
by GT-Rマニア (2012-03-12 00:21)
スカイラインカッコいい!
by 小学5年のニードフォースピード中毒 (2016-08-25 16:07)
小学5年のニードフォースピード中毒 さん
コメントありがとうございます。(確認遅くなりましてすみません)
小学5年生ですか!!
お生まれになられる以前に「スカイラインGT-R」は生産完了しているはずですよね・・・
そんな古いクルマにご興味持たれるとは、素敵です。
ワールドワイドに販売されているR35以前のGT-Rは日本国内専売車(一部、英国に輸出されましたが)、映画やゲームでしかその存在を知らない方がまだまだ世界中にいますから、スカイラインGT-Rは幻の車なのかもしれませんね。
ブログの更新は最近めっきりですが(汗)、またふらっとお立ち寄り戴ければ光栄です。
by GT-Rマニア (2016-09-24 02:20)