【hpi-racing 1/43】NISSAN GT-R (R35) [2007] [hpi-racing]
Model
NISSAN GT-R(R35)
Model No.
#8404(Ultimate Metal Silver)
#8405(Super Black)
#8406(Vibrant Red)
------------------------------
2007年12月6日、日産の新しいフラッグシップカー「NISSAN GT-R」(R35)がデリバリー開始されました。
R34型GT-Rの生産終了以降、カルロス・ゴーン氏の「復活宣言」から実に4年、全世界のクルマ好きが注目した待望のGT-Rでした。
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1990年代初頭のバブル景気崩壊以降、日産自動車の新車販売台数は下降線の一途を辿り、経営危機に直面。1999年3月、日産自動車はフランスの自動車メーカー・ルノーと資本提携を結び、当時ルノー副社長だったカルロス・ゴーン氏を最高経営責任者に迎え、「日産リバイバルプラン」のもと更生を図ることになります。
リバイバルプランの具体的なアクションの一つに販売車種ラインナップの統合・整理がありました。ゴーン氏自らもステアリングを握り、全ての日産車をテストしたといわれています。
1台1台、順調に評価をこなしていくゴーン氏。
ところが、あるクルマのステアリングを握ったゴーン氏は、その後ピットに戻ることなく、テストコースを何周も周回していきます。
「日産で最も好きなクルマ」
同氏にそう言わしめたクルマこそ、R34型スカイラインGT-Rでした。大幅な車種整理が囁かれるなか、「GT-Rも生産中止か!?」との見方が強かったのですが、ゴーン氏自らGT-Rに試乗し「このクルマを無くしてはいけない」と語ったといいます。
※R34が生産終了になった理由は、「平成12年排出ガス規制」非適合により生産継続が許されなかったから。
身をもって体感したその実力、そしてゲームやメディアなどですでにその名が世界中に知れ渡っていた『東洋の神秘』
… ”GT-R”
これまで日本国内専用車種であったGT-Rを、日産の新しいフラッグシップとしてグローバル戦略の中心に据えようとゴーン氏は考えます。
『世界的に有名な3つのアルファベットがあります。G・T・Rです。私はここでお約束いたします。必ずGT-Rは復活します。』
2003東京モーターショーでのプレス・カンファレンス冒頭、ゴーン氏はGT-Rの復活を宣言します。
R34型GT-Rの生産終了から実に1年後のことでした。
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今回ご紹介するGT-Rは、hpi-racing製1/43レジンモデル「NISSAN GT-R(R35)」です。国内限定数はスーパーブラックが400台、バイブラントレッドが500台、アルティメットメタルシルバーが・・・たしか初回500~600台、のちにシルバーだけ再生産されていますが、いずれも少量生産の限定モデル。実車に設定のあった3グレードのうちの「Black Edition」を再現しています。
当時、どこのメーカーがモデル化一番乗りを果たすのか興味津々でしたが、このhpi製R35のスーパーブラックが一番乗りだったように記憶しています(2008年6月中旬にブラック、8月にシルバー、9月にレッド)。
お恥ずかしいことに、当時は予約の案内を見て「hpiって、どこのメーカー?」と思ったものでした
エブロの3倍近い定価プライスだったこともあり、発売当初は全く以ってノーマークだったhpiですが、あちらこちらで耳にするhpiモデルの評判にミニカー界の新たな息吹を感じました。
(ボディーの艶が凄すぎて、特にスーパーブラックは写り込みが激しく撮影が大変でした)
(リヤのテールランプ奥、LEDバルブの粒々も再現されているのが分かります)
(シート横の赤いラインがBlack Editionの証し。インパネ周りも秀逸な仕上がりです)
hpiはもともとアメリカが発祥のラジコンメーカーで、その日本法人が2005年末よりミニカー販売を手掛けていたものの、ラリーカーやCカーなど日本人には馴染みの薄いカテゴリー中心で認知度はイマイチでしたが、この新型GT-Rのクオリティーの高さに一躍その名を知らしめた感があります。
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当時の「hpi スタッフブログ」には、このR35GT-Rの製造・組み立ての様子が紹介されていました。
(シートの塗り分けは筆塗り。細かい作業です)
(根気の要る作業です)
(ブレーキキャリパーも全て手塗り。エッチングローターと組み合わせていきます)
これほど手間のかかった作業工程…納得のクオリティーです。
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メーカー紹介ばかりで肝心のモデル紹介が少なくなってしまいましたが、鏡の如くトロトロに磨きあげられたボディー、細部のディテールに至るまで、まさに「決定版」の名に恥じない仕上がり。
他社のR35に比べて車高(特にフロントノーズ)が低く、Cピラーも若干太めですが、腰高感を感じないシャープな印象は、個人的には好評価です。ダイキャストモデルに比べ、プラモデルのようなシャープなボディーラインの造り込みが可能な点は、レジンモデルの強みです。
エクステリアにはエッチングパーツを多用し質感を追求、インテリアのクオリティーには目を見張るものがあります。
(バイブラントレッド。実車ではかなり格好良く映えるボディーカラーです)
(アルティメイトメタルシルバー。初代のイメージカラー)
(ヘッドライトユニットの作り込みも、実車さながらの仕上がり)
このクオリティーはまさに「ミニカー界の革命」です…今後のモデル展開が非常に楽しみなメーカーさんです
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「独断と偏見」によるモデル評価
・プロポーション:★★★★★
非接触の3Dレーザースキャナーを用い、実車から直接計測したボディーデータは正確そのもの。
モデリング担当者のデフォルメセンスも光ります。個人的には一番好きなR35モデル。
・レア度:★★★☆☆
生産数の少ないブラックは滅多に見かけません。レッドもあまり見掛けなくなってきました。
一番人気の売れ筋になると思われたイメージカラーのシルバーが、意外と一番入手しやすいかも。
いずれにしても国内流通台数は各モデル数百台。希少なモデルといえます。
・プレミア(相場):★★☆☆☆
もともとの定価が高価であったため、現在の相場はそれほど高騰していません。
ただし、ブラックだけは別格で★×2、その他レッドとシルバーは★×1程度。
今後希少性が上がっていくモデルかと思われます。
※ご参考まで…
現在の平均相場:「当時の定価」×「★の数」
<ご注意>
本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。
NISSAN GT-R(R35)
Model No.
#8404(Ultimate Metal Silver)
#8405(Super Black)
#8406(Vibrant Red)
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2007年12月6日、日産の新しいフラッグシップカー「NISSAN GT-R」(R35)がデリバリー開始されました。
R34型GT-Rの生産終了以降、カルロス・ゴーン氏の「復活宣言」から実に4年、全世界のクルマ好きが注目した待望のGT-Rでした。
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1990年代初頭のバブル景気崩壊以降、日産自動車の新車販売台数は下降線の一途を辿り、経営危機に直面。1999年3月、日産自動車はフランスの自動車メーカー・ルノーと資本提携を結び、当時ルノー副社長だったカルロス・ゴーン氏を最高経営責任者に迎え、「日産リバイバルプラン」のもと更生を図ることになります。
リバイバルプランの具体的なアクションの一つに販売車種ラインナップの統合・整理がありました。ゴーン氏自らもステアリングを握り、全ての日産車をテストしたといわれています。
1台1台、順調に評価をこなしていくゴーン氏。
ところが、あるクルマのステアリングを握ったゴーン氏は、その後ピットに戻ることなく、テストコースを何周も周回していきます。
「日産で最も好きなクルマ」
同氏にそう言わしめたクルマこそ、R34型スカイラインGT-Rでした。大幅な車種整理が囁かれるなか、「GT-Rも生産中止か!?」との見方が強かったのですが、ゴーン氏自らGT-Rに試乗し「このクルマを無くしてはいけない」と語ったといいます。
※R34が生産終了になった理由は、「平成12年排出ガス規制」非適合により生産継続が許されなかったから。
身をもって体感したその実力、そしてゲームやメディアなどですでにその名が世界中に知れ渡っていた『東洋の神秘』
… ”GT-R”
これまで日本国内専用車種であったGT-Rを、日産の新しいフラッグシップとしてグローバル戦略の中心に据えようとゴーン氏は考えます。
『世界的に有名な3つのアルファベットがあります。G・T・Rです。私はここでお約束いたします。必ずGT-Rは復活します。』
2003東京モーターショーでのプレス・カンファレンス冒頭、ゴーン氏はGT-Rの復活を宣言します。
R34型GT-Rの生産終了から実に1年後のことでした。
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今回ご紹介するGT-Rは、hpi-racing製1/43レジンモデル「NISSAN GT-R(R35)」です。国内限定数はスーパーブラックが400台、バイブラントレッドが500台、アルティメットメタルシルバーが・・・たしか初回500~600台、のちにシルバーだけ再生産されていますが、いずれも少量生産の限定モデル。実車に設定のあった3グレードのうちの「Black Edition」を再現しています。
当時、どこのメーカーがモデル化一番乗りを果たすのか興味津々でしたが、このhpi製R35のスーパーブラックが一番乗りだったように記憶しています(2008年6月中旬にブラック、8月にシルバー、9月にレッド)。
お恥ずかしいことに、当時は予約の案内を見て「hpiって、どこのメーカー?」と思ったものでした
エブロの3倍近い定価プライスだったこともあり、発売当初は全く以ってノーマークだったhpiですが、あちらこちらで耳にするhpiモデルの評判にミニカー界の新たな息吹を感じました。
(ボディーの艶が凄すぎて、特にスーパーブラックは写り込みが激しく撮影が大変でした)
(リヤのテールランプ奥、LEDバルブの粒々も再現されているのが分かります)
(シート横の赤いラインがBlack Editionの証し。インパネ周りも秀逸な仕上がりです)
hpiはもともとアメリカが発祥のラジコンメーカーで、その日本法人が2005年末よりミニカー販売を手掛けていたものの、ラリーカーやCカーなど日本人には馴染みの薄いカテゴリー中心で認知度はイマイチでしたが、この新型GT-Rのクオリティーの高さに一躍その名を知らしめた感があります。
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当時の「hpi スタッフブログ」には、このR35GT-Rの製造・組み立ての様子が紹介されていました。
(シートの塗り分けは筆塗り。細かい作業です)
(根気の要る作業です)
(ブレーキキャリパーも全て手塗り。エッチングローターと組み合わせていきます)
これほど手間のかかった作業工程…納得のクオリティーです。
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メーカー紹介ばかりで肝心のモデル紹介が少なくなってしまいましたが、鏡の如くトロトロに磨きあげられたボディー、細部のディテールに至るまで、まさに「決定版」の名に恥じない仕上がり。
他社のR35に比べて車高(特にフロントノーズ)が低く、Cピラーも若干太めですが、腰高感を感じないシャープな印象は、個人的には好評価です。ダイキャストモデルに比べ、プラモデルのようなシャープなボディーラインの造り込みが可能な点は、レジンモデルの強みです。
エクステリアにはエッチングパーツを多用し質感を追求、インテリアのクオリティーには目を見張るものがあります。
(バイブラントレッド。実車ではかなり格好良く映えるボディーカラーです)
(アルティメイトメタルシルバー。初代のイメージカラー)
(ヘッドライトユニットの作り込みも、実車さながらの仕上がり)
このクオリティーはまさに「ミニカー界の革命」です…今後のモデル展開が非常に楽しみなメーカーさんです
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「独断と偏見」によるモデル評価
・プロポーション:★★★★★
非接触の3Dレーザースキャナーを用い、実車から直接計測したボディーデータは正確そのもの。
モデリング担当者のデフォルメセンスも光ります。個人的には一番好きなR35モデル。
・レア度:★★★☆☆
生産数の少ないブラックは滅多に見かけません。レッドもあまり見掛けなくなってきました。
一番人気の売れ筋になると思われたイメージカラーのシルバーが、意外と一番入手しやすいかも。
いずれにしても国内流通台数は各モデル数百台。希少なモデルといえます。
・プレミア(相場):★★☆☆☆
もともとの定価が高価であったため、現在の相場はそれほど高騰していません。
ただし、ブラックだけは別格で★×2、その他レッドとシルバーは★×1程度。
今後希少性が上がっていくモデルかと思われます。
※ご参考まで…
現在の平均相場:「当時の定価」×「★の数」
<ご注意>
本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。
こちらのイベントとhpiさん、そして浜松市がコラボしまして(開催地の浜松にはhpi本社があります)、hpi 1/43 ニッサン スカイライン GT-R R34 M-spec Nur が会場限定されます。ブログ等でご紹介いただけますと幸いです。
by ニスモ (2011-07-31 17:32)
ニスモ さん
貴重な情報ありがとうございます。
超人気モデルですね~
限定モデルだけでなく、イベントの方も僕の触手をくすぐる内容ですね!
私もお伺いさせて頂きます。
by GT-Rマニア (2011-08-01 00:17)