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【第16回 ホビーフォーラム2011限定】ニスモ R34 GT-R Z-tune ベイサイドブルー [限定モデル]

Model
Nismo R34 GT-R Z-tune Bayside Blue

Model No.
#8376
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いつもご覧頂きありがとうございます。
2011年最後の記事更新になりました。本年1月のブログ開設以来、沢山の方々にご訪問いただき感謝の気持ちでいっぱいです。いつも記事更新が遅く[ふらふら]長文化してしまう文才の無さに恐縮してしまいますが、マニアックで充実した内容を目指していきますので、今後とも宜しくお願いいたします。


さて、さっそくGT-Rの紹介を。

日産車定番のエアロパーツといって真っ先に思い浮かぶのは、やはり「NISMO(ニスモ)」でしょうか。
ニスモは、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの略称で、日産のモータースポーツ活動全般を統括するワークスブランド。実戦投入から得られたレーシング技術をストリートカーにもフィードバック、ニスモがプロデュースするチューニングパーツやエアロパーツは性能と信頼性、デザイン性も兼ね備え絶大な人気を誇ります。

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GT-Rにおけるニスモエアロの人気は圧倒的で、派手なエアロに目移りしつつも、結局のところニスモの『純正のイメージを崩さない迫力』に戻ってくるオーナーさんは多いようです。R34GT-Rにおいては「フロントエアロバンパー」、「サイドスカート」、「リヤアンダースポイラー」の3点セットが俗に言う”ニスモフルエアロ”の基本構成で、純正デザインを基調により直線的なボディーラインとすることで厳ついR34の印象を強調、更なる迫力を生み出しています。

また、空力と整流効果の向上および軽量化(対純正アルミフード:約-3kg、対純正カーボンフード:約-1kg)を実現するエアー抜きダクト付きボンネット「R-tuneカーボンフード」をはじめとするカーボンエアロパーツもラインナップされています。ちなみにこちら、受注生産にて現在¥420,000(税抜)の逸品です。発売当初はたしか¥360,000でしたから、その値上がり幅も驚愕です[がく~(落胆した顔)]

(ニスモフルエアロ + R-tuneカーボンフード)
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”世界最強のロードゴーイングカー”、”TOP OF THE GT-R”をコンセプトに開発された、ニスモ創立20周年アニバーサリー記念モデル「NISMO R34 GT-R Z-tune」。その出で立ちは、従来のニスモエアロの印象を色濃く残しながらも、性能やルックスの面で差別化を図ったZ-tune専用のエアロパーツが装着されています。
これらZ-tuneタイプのエアロはアフターパーツとしても市販化されており、これまでのニスモエアロ同様高い人気を誇っています。


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「NISMO R34GT-R Z-tune」の高出力エンジン、ハイパフォーマンスブレーキシステムを安定して機能させる冷却性能を確保しつつ、ダウンフォースを増加させ、ハイスピードコーナーリング時の旋回性能を向上させる機能性の高いデザインを採用。
実際のZ-tuneでは軽量・高剛性を有するCFRP製(ドライカーボン)が装着されており、フロントオーバーハングの軽量化に大きく貢献。アフターパーツ用にはZ-tuneオリジナルと同仕様のドライカーボン製以外に、性能とコストをバランスしたFRP製もラインナップされています。


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■ Z-tuneフロントバンパースポイラー
ドライカーボン製[62020-RSR47]:¥380,000(税抜)、FRP製[62020-RSR46]:¥128,000(税抜)

(一応、メーカー様のウンチク載せときますね。僕も読んでて少々ややこしいですが…[たらーっ(汗)]
インタークーラー、ラジエター、エンジンオイルクーラー、ブレーキ用エアインレットの効果的な配置を目指した、純正フロントスポイラー部一体型の仕様。走行風を無駄なく導き利用するため、オイルクーラー、ブレーキ用エアインレットは外側をエアダム形状に、インタークーラーエアインレット下部はガイド(凹)形状とする。また、オイルクーラーアウトレット前部とホイールアーチ部をリップ形状とすることで、オイルクーラー冷却風とホイールハウス内のエアを効率よく排出し、ブレーキ冷却効率およびダウンフォースの増加を図っている。

【軽量化効果】
純正ウレタンバンパーに対し、
 ⇒ ニスモエアロバンパー装着で -0.5kg
 ⇒ Z-tuneバンパー(FRP)装着で -1.2kg
 ⇒ Z-tuneバンパー(ドライカーボン)装着で -3.2kg


(Z-tuneバンパー。純正バンパーに比べ開口部の面積が大きくなっています)
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(こちらドライカーボン製、税抜き38万円也[あせあせ(飛び散る汗)]
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従来のニスモエアロバンパーと比べると、フロントのリップスポイラー部を一体成形とし、ウインカー横のダクトを廃止、左右のダクト形状(オイルクーラー&ブレーキ導入用)が異なりエラが張ってワイルドな外観に。ウインカー横のダクトが無い分、より純正バンパーに近い印象を受けます。

(ニスモエアロバンパー。よく見るとZ-tuneタイプとは違いますね…R-tuneやS-tuneはこちらのタイプです)
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軽量・高剛性な反面、”しなり”が無く衝撃による割れや塗装剥がれが起こり易いのがFRPの難点。R34GT-Rの場合、フロントディフューザー装着による強烈なダウンフォースの影響で取り付け部等にクラックが生じることもあるとか。
特にZ-tuneタイプは従来のニスモエアロバンパーに比べFRPの肉厚が薄いそうで「なおさらクラックが入り易い」とは、Z-tuneバンパーを装着する実車オーナーさんの弁。ダウンフォースが向上している影響もあるんでしょうか。。
それでも他社製に比べればニスモ製FRPバンパーはかなり頑丈に作ってあるんですよ!

まぁ、余程のスピードで走らない限り、そう神経質になるほどでもないのかなぁ~と、個人的には思っていますが。。

その点、純正バンパーは柔軟性があって衝撃に強いウレタン製で作られており、さすが純正!よく考えられてます。飛び石による塗装剥がれもFRPほど目立ちません。取り付けも、ニスモ製バンパーが左右のフロントフェンダーとバンパーリテーナーでのみ吊っているのに対し、純正バンパーではこれら取り付けポイントに加え頑丈なフロントのレインホース部にもクリップ固定するようになっており、ダウンフォース発生時にバンパーに加わる負荷が幾分ですが分散されるようになっています。
また「エアロを組んで迫力を増したいが、できるだけオリジナルのイメージを崩したくない」ノーマル派のオーナーさんなどは、「サイドスカート」と「リヤアンダースポイラー」のみニスモ製を装着、フロントバンパーだけは「純正のまま」にこだわる方も多いようです。サイドスカートやリヤアンダーは純正ボディーラインをベースに付け加える「オリジナル+α」の要素が強いパーツですが、フロントバンパーは「丸ごと交換」により純正とは”別の顔”に印象が変わってしまうところもあるのかと思っています。

(純正フロントバンパー。ニスモの直線的なデザインに対し角が丸い印象ですが、純正品でも迫力は充分!)
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割れ易いが(…と書くと語弊がありますが)、軽量・高剛性、機能性を考慮したデザインが魅力のFRP製エアロか、ある程度の重量増やデザイン上の制約はあるものの、バランスに優れた純正ウレタンバンパーか。はたまた、コスト度外視でドライカーボン製か。。三者三様、非常に迷う選択肢ではありますね。

でもやっぱり、「Z-tune顔」はカッコイイです!

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■ Z-tuneフロントフェンダーセット
ドライカーボン製[63110-RSR47]:¥440,000(税抜)、FRP製[63110-RSR46]:¥145,000(税抜)

(こちらも一応、メーカー様のウンチク載せときます)
エンジンルーム取り付け側に開口部を設け、フェンダー後端部分をGT500タイプのエアアウトレット形状とすることで、エンジンルーム内の熱を効率よく排出。エンジン冷却効率を高めるとともに、ダウンフォースも増加。また、片側約15mmずつワイド化しているため、ワイドタイヤ(265/35R18)、オフセット値の小さいホイール(18×9.5 +5)の装着を可能にします。

【軽量化効果】
純正アルミフェンダーに対し、
 ⇒ Z-tuneフェンダー(FRP)装着で +0.5kg
 ⇒ Z-tuneフェンダー(ドライカーボン)装着で -1.8kg


(フェンダー後方のダクトよりエンジンルーム内の熱を排出。純正に比べ張り出しが大きく直線的で迫力が増します)
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(エンジンルーム側の排熱口)
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2001-2002年前後のニッサンのGTマシン(R34GT-R型ハイダウンフォース仕様)にて全く同形状のフェンダーが確認できますので、実戦からフィードバックされたパーツであることが分かります。
商品コンセプトである「エンジン冷却性能」は非常に高いようです。このフェンダーを付けただけで、油温・水温ともに数℃下がった話をよく聞きます。純正よりエラの張ったフェンダーアーチ形状、改造申請不要の範囲内で車幅も拡大されるため、装着によりさらに厳つく迫力のあるルックスになります。昨今の厳しい車検事情に対応するため、車幅の広がるZ-tuneフェンダーを導入し、タイヤ&ホイールの”きわどい”ツライチ状態を回避される方も多いようです。

気になるのは重量。FRP製を装着した場合、むしろ純正のアルミ製フェンダーより重量増になってしまいます。軽量なはずのFRPでの重量増・・・逆にしっかりした肉厚で作られている証拠とも受け取れます。冷却性能と厳ついルックスが同時に手に入るZ-tuneフェンダー、気になる一品です。

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さて。。

こちらのR34GT-R、私のフレンドさん所有の1台ですが、「Z-tuneバンパー」、「Z-tuneフェンダー」に、「サイドスカート」、「リヤアンダースポイラー」とZ-tuneフルエアロ仕様。R-tuneカーボンフードも装着すれば、まさにZ-tune[exclamation×2]
実際には存在しないベイサイドブルーのZ-tuneですが、もし実在していたなら…尋常ではないオーラに圧倒されそうです。

(鮮やかなブルーに厳ついエアロが映えます。本家のシルバーよりカッコイイかも…)
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(サイドヴュー)
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(ホイールもLM-GT4限定モデル。羨ましい~)
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以上ご紹介したZ-tuneエアロ、塗装代や取り付け費用はもちろん別途です[たらーっ(汗)]
究極のR34「Z-tune」には憧れますが、外観を近づけるだけでも容易ではない¥ですね…
ただR34もすでに10年以上前のクルマですから、純正ストック部品の値上がりが尋常ではありません。むしろニスモ製を入れた方が安く仕上がることも。。
純正パーツ破損を機にニスモに交換…という選択肢は今後大いに”アリ”だと思います。

※上記価格は2011年12月現在のものです。今後値上がる可能性がありますので、ご参考程度にご留意下さい。

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今回ご紹介するGT-Rは、「第16回 ホビーフォーラム2011」メモリアルモデルのhpi-racing製1/43「ニスモ R34 GT-R Z-tune ベイサイドブルー」です。限定数は会場販売70台+Web販売100台。

(厳つい車体に綺麗なブルーが映えます)
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(ホビーフォーラムメモリアルモデル)
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実車のZ-tuneは専用カラーの「Z-tuneシルバー(ダイヤモンドシルバー) #KY0」が原則で、今回のモデルのようなベイサイドブルーのZ-tuneは実在していません。但し例外的に1台だけオーナーの強い要望で作られた「ミッドナイトパープルⅢ」のZ-tuneが存在しており、私も何度か実車を拝見しております。また、「ミレニアムジェイド」のZ-tuneも1台存在しているとの噂を聞きますが、こちらはまだ一度も実車にお目に掛かった事がなく真偽の程は断言できませんが、こちらも本物のZ-tuneである可能性が高いと思っています。

実際には存在しないベイサイドブルーのZ-tuneですが、R34イメージカラーとして人気だったベイサイドブルーをZ-tuneエアロに仕立てて乗ってらっしゃる方は大変多いですから、今回のモデルにご自分の愛車のイメージを重ねるオーナーさんは沢山いらっしゃるでしょう。

イベント限定モデルということでミニカーファンの注目を大いに集めたモデルでしたが、車種セレクトの観点からも実車オーナーの注目度が非常に高いモデルだと思います。

(フロントリップ一体型のZ-tuneバンパー。純正より大きな開口部とエラの張ったダクト周りが特徴的)
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(比較的ノーマルに近いリヤ周り。純正ノーマルのままで充分に存在感があるということでしょうか)
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(低く構えたボディーがチューニングカーらしくて、カッコイイです)
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(排熱ダクトの付いた「R-tuneカーボンフード」の装着で、かなりレーシーな雰囲気に)
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(排熱ダクトの枠の内側、黒く塗り分けてあるのが分かりますか?こうした”ひと手間”がリアリティーを向上させます)
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(車両下部にはデュアルコアでデフオイルクーラーを装備。この為か、リヤのディフューザーは外されてるようです)
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(実在しないクルマではありますがモデル名は「Z-tune」、レッド×ブラックを基調とした専用内装を再現しています)
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(ニスモの320km/hフルスケール・ホワイトメーターが入ってます)
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いやぁ~ほんとにカッコイイです。ついつい、写真撮り過ぎました[カメラ]

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ホイールはニスモのLM-GT4を再現。高性能スポーツホイールの代名詞ともいえるRAYS製「TE37」の基本設計を継承し、ニスモ独自のアレンジを加えたRAYS社との共同開発モデル。鍛造1ピース、軽量・高剛性を誇る高性能ホイールは、発売から10年経った現在も絶大な人気を誇っています。
R34GT-R対応サイズでいうと、サーキットでベストマッチの18インチ以外、ストリートで弩迫力の存在感を放つ19インチがラインナップされています。

(モデル装着のLM-GT4は、スポークの湾曲形状を見る限り18インチサイズをモチーフにしているようです)
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「ブラックのLM-GT4(18インチ)」はニスモ専売のホイールで、そもそも通常ラインナップのLM-GT4はホワイト、ブロンズ、シルバーの3色だけなのですが、一般ユーザーが製造元であるRAYSにカラー変更(特注)をオーダーしてもブラックだけは受付けてもらえませんでした。おそらくは、ニスモ側とでブラックは市販しないよう取り決めがあるのかもしれません。
(19インチならブラックへのカラー変更OKだったと思いましたが、今はどうなんでしょ?)

(LM-GT4・18インチ。通称「GT-Rサイズ」と呼ばれる特殊オフセットではキャリパーを避けるようにスポークが湾曲)
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(LM-GT4・19インチ。直線的なスポーク形状で大径さをアピール、ある特定のオフセットでは弩迫力の深リム仕様)
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(ニスモのデモカーも、ストリート仕様では19インチ履いてます)
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ニスモは過去に何度かLM-GT4の限定モデルを出していますが、それは上述のブラックのような限定カラーに限った差異だけではありません。限定モデルのいくつかには「GT500モデル」と呼ばれる、”通常ラインナップのLM-GT4とはホイールブロックが異なるモデル”が存在します。色だけの違いなら市販の通常モデルを塗り替えて”なんちゃって”も可能ですが、根本的にホイールブロックが異なるGT500モデルは、簡単には真似の出来ない逸品です。

もちろん、通常モデルと比べてさらに”走り”を意識したレーシングスペックになっているのは言うまでもありません。また、このGT500モデルにはレアアイテムも存在しており、LM-GT4の事だけで記事が一本書けるんじゃないかと思うほど、ネタには事欠きません。

(ニスモ限定LM-GT4の全てが「GT500モデル」というわけではありません)
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ニスモ・LM-GT4のバリエーションについては、また機会を改めて書いてみようと思います。

なお、今回のモデルに装着されるLM-GT4は「GT500モデル」をモチーフにはしていないようです。実際のZ-tuneに装着される専用のLM-GT4は「GT500モデル」形状でありますので、「Z-tune」を名乗る今回のモデルでは厳密に言えば”検証ミス”ということになりますが、普通はここまで観察[目]しないでしょうね。。ちなみにスポークに入る「nismo」ロゴはZ-tune専用LM-GT4の場合、旧タイプの日の丸「nism」で正解です。

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しつこいようですが、ほんとカッコイイです[exclamation]このZ-tuneベイサイドブルー。
個人的には、今年発売されたR34モデルの中ではNo.1かも。最近のhpi製R34発売ラッシュについて行くのがやっとですが、今後もカッコイイGT-Rを期待します。

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「独断と偏見」によるモデル評価

・プロポーション:★★★★★
 R34の厳ついカッコ良さを強調するZ-tuneエアロに、人気カラーのベイサイドブルー。王道の組み合わせです。
 このモデルが放つ全体のオーラは実車同様に圧倒的。ボディーカラーが効いてるんだと思います。

・レア度:★★★★☆
 限定数170の希少モデル。今はまだチラホラ見掛けますが、市場から姿を消すのは時間の問題でしょう。
 欲しい方は、なるべく早めの入手をお勧めします。
 ミニカーは「一期一会」、”欲しいと思った時が買い時”です(笑) いつの間にか無くなっちゃってますよ!
 → オークションでは最近全く見掛けません…ほぼ市場から消えました。(Jun. 2012 追記)

・プレミア(相場):★★☆☆☆
 元々が高額なレジンモデルですので、現在のプレミアはこの程度。
 現在は需要と供給のバランスがとれた状態ですが、今後、需要は上がっても供給が上がることはありません。
 誰が見ても印象的でカッコイイと思いますから、おのずと価格設定も上がり気味になるのでは。
 
※ご参考まで…
 現在の平均相場:「当時の定価」×「の数」


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<ご注意>
本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。

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【第7回 カートイズミーティングin浜松限定】日産 スカイラインGT-R M-spec Nür (R34) ミレニアムジェイド [限定モデル]

Model
Nissan Skyline GT-R M-spec Nür (R34) Millennium Jade

Model No.
#8356
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2002年1月24日、日産はこの年の8月を以ってR34型GT-Rの生産終了を発表しました。これは「平成12年排出ガス規制」に適合しない車種の継続生産の猶予期限が切れることによるもので、同時に最終特別限定車となる「Nür (ニュル)」がM-specとV-specⅡに追加設定されました。
※「M-spec Nür」(車両価格:630万円)、「V-specⅡ Nür」(同:610万円)

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「Nür」仕様の大きな特徴は、何といってもそのエンジン。高い耐久性を誇るN1仕様のRB26DETTエンジンをベースに、ピストンやコンロッド組付け時の重量バランスの均一化を図り、量産エンジンとしては異例の高精度バランス化を実現。高回転域において、よりスムーズな回転フィーリングが得られるエンジンへとリファイン。専用のゴールドヘッドカバーの採用や、エンジンルーム内コーションプレートもゴールドとすることで、見た目にも特別な仕様のエンジンであることを演出。
さらには、フルスケール300km/hの専用スピードメーター、立体成形の専用グレードネームエンブレムの採用、またNür専用の特別塗装色としてミレニアムジェイドが設定されました。

なお、「M-spec Nür」はベイサイドブルーを、「V-specⅡ Nür」はシリカブレス(M-spec専用特別色)をカラーオーダーすることができませんでした。同じGT-RでもM-specとV-specⅡでは目指すべきクルマの方向性が異なっていますので、各々のグレードイメージを崩さぬようにとの配慮からカラーオーダーに制限があったものと考えています。

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当初、両グレード合わせて300台限定販売の予定でしたが、東京オートサロン会場でのお披露目以降(1月上旬)、新聞や雑誌などでも大きく取り上げられ、問い合わせが殺到。急遽500台に増産が決定したものの、それでも予約希望数に対応できないため、通常ラインナップのGT-R生産枠を限定車「Nür」の生産に充当する形で、最終的には1000台の生産が決定。発表日の1月24日には即日完売(発売日は2月26日)するという、第二世代GT-Rの劇的なラストを飾りました。

(日産自動車が保管所有するミレニアムジェイドのM-spec Nür)
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モデル名である「Nür」は、第二世代GT-Rが鍛えられたドイツ北西部にあるニュルブルクリンク・サーキット(Nürburgring)に敬意を表して名付けられました。1周が20.832km(北コース)、アップダウンが激しくその高低差はおよそ300m。超高速から超低速まで180を超える多種多様なコーナーが存在し、しかもその多くがブラインドコーナー。コース幅は狭く、路面は波打ち滑り易いといった過酷な条件が揃っており、世界屈指の超難関コースとして知られています。

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車両の総合的な性能がタイムに反映しやすいコースであることから、スポーツカーをはじめとする高性能乗用車の多くがこのコースで開発テストを行っており、お膝元であるBMWやポルシェはもちろんのこと世界の著名な自動車メーカー、最近では日本のメーカーも数多く見受けられます。今でこそ多くの日本車がこのコースに持ち込まれテストされていますが、1980年代当時の日本車で、ここニュルで開発を行っていたクルマはGT-Rくらいしか見当たりません。

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第二世代GT-Rの開発担当ドライバーであった加藤博義氏は、「初めてニュルにクルマを持ち込んだ時は、1周もロクに走れなかった。」と当時を回顧しています。日本でそれなりに造り込んできたクルマが、ここニュルでは全く通用しない。小手先では通用しないクルマ造りが要求されました。今なお名車の誉れ高いBNR32に始まる第二世代GT-Rが、ここニュルブルクリンクで鍛え上げられたのは紛れもない事実でした。

ちなみに余談ですが、開発初期のBNR32テスト車両は、ボディーデザインがまだ決定していないことも影響したのでしょうか、S13シルビアのボディーパネルが偽装されていたとのことです。

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「M-spec」は、乗り心地と上質感を重視した「大人のためのGT-R」という位置づけで、「V-spec」系グレードがサーキットでのタイムアタックを重視したモデルに例えるなら、M-specは「耐久レースのように数十周、数百周を重ねて、結果的にトップのポジションで駆け抜けることができるようなチューニングを施したモデル」であると日産は位置づけています。

M-spec専用に開発されたリップルコントロールショックアブソーバーは、特に公道では頻繁に感じる路面凹凸などの微小ストローク域にて高い振動吸収性を示す効果があり、公道走行における「接地性」を高め、結果として大きな「安心感」が得られる”しなやか”な足回りとなっていました。とは言っても、そこはGT-R。セダンのような柔らかさとは全く異質の”しなやかさ”であることをつけ加えておきます。

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また、一脚ごとに手縫い&張り込み加工を施したGT-R刺繍入りの専用本革シートも衝撃吸収性を高めた仕様となっており、前席にはシートヒーターを装備。ショルダー部には滑りにくいバックスキン調の高級生地「エクセーヌ(アルカンターラの旧称)」を採用。複雑な曲線をもつGT-Rのシートに本革をしっかりフィットさせるため、熟練した職人でさえ月に100脚、50台分を造るのがやっとという希少性の高い逸品が装備されていました。

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乗り心地、そして内装に至るまで、これまでの「速さ」を追求した方向性とは異なったアプローチの、まさに「大人のGT-R」と呼ぶにふさわしい仕上がりのM-spec。このM-specを総合プロデュースしたのが、かつて日産の「グループCカー」や「ル・マン24時間耐久レース」にて監督を歴任した、何を隠そう現行R35型GT-Rの開発総責任者でもある水野和敏氏。グローバルカーとしての使命を担う新世代GT-Rのコンセプトは、すでにこのM-spec開発段階から水野氏の頭の中にあったのかもしれませんね。

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今回ご紹介するGT-Rは、「第7回 カートイズミーティングin浜松」限定のhpi-racing製1/43「日産 スカイラインGT-R M-spec Nür (R34) ミレニアムジェイド」です。
一般店頭およびその他会場、Webでの販売も一切無い、完全な会場限定販売モデル。限定数200とありますが、実際は200にも満たない準備数だったようです。

(会場に掲示されていた告知ポスター。掲載モデルは試作品で、ウインカーの色など再検証が必要な開発段階)
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実際のモデルでは後期型R34の特徴でもあるクリアウインカーが装着され、リアテールの「M-spec Nür」エンブレムおよびGT-Rエンブレム、日産IDエンブレムにはエッチングパーツを使用。ステッカーやタンポ印刷とは異なる立体的な表現力は更なるリアリティーを生み出しています。Nür専用カラーであるミレニアムジェイドも鮮やかで、実車に近い綺麗な発色を再現しています。

(ゴールドっぽく写ってしまいましたが、実際はもう少しグリーン調です)
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全体の雰囲気やバランスは他社同型モデルに比べてより実車に近い完成度。実車ノーマルカーと比較すると車高が下がり気味で、ホイールも実寸法に換算すると19インチなんじゃないかと思うほど大きめですが、特に違和感は感じません。
個人的な感想を言えば、今回のようなノーマルカーはもう少し車高を上げても良かったんじゃないかと思います。新車卸したてのノーマルカーらしく、ちょっと腰高気味に。(あまり上げ過ぎると格好悪くなってしまいますが・・・)
その方が、今後登場するであろう車高の低いチューニングカーとの比較が楽しめて、メリハリが付くんじゃないかと。

(正面から。NACAダクトの無いアルミボンネットが特徴のM-spec。実車と見まごう完成度です)
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(バンパーに彫り込まれた「SKYLINE」ロゴおよびキーシリンダーのサイズに少々違和感を感じますね…)
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(ノーマルカーは車高上げ気味でも良かったんじゃないかと思います。まぁ、これはこれでカッコイイんですけどね…)
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(純正ホイールがフェンダー内に入り込んで”ツライチ”感が出てないあたりは、ノーマルカーらしくて好印象です)
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M-spec専用本革シートのデザインもきちんと再現しており、エクセーヌを使用したショルダー部の輪郭形状、ヘッドレストに刺繍されたGT-Rロゴも、小さいですがきちんと刻印してあります。細かいところですが、こういった拘りはマニア心をくすぐりますね。300km/hフルスケールメーターについては、目盛りが細か過ぎて確認できておりません。

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なお実車のM-specですが、シートヒーターが内蔵されていることもあり、バッテリーが強化されている寒冷地仕様車がベースとなっていました。寒冷地仕様車の場合、サイドミラーにもヒーターが内蔵されていたり、目に見えるところではワイパーデアイザー(フロントガラス下部に熱線ヒーターがあり、ワイパーが凍結固着するのを防ぐ装置)などが装備されています。細かいところですが、こういった他グレードとの差異ポイントをミニカーで見つけると、「よく(実車を)検証してるな~」と感心してしまいますね。

残念ながら今回のM-spec、さすがに[exclamation&question]ワイパーデアイザーまでは再現しきれなかったようです。

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生産数200の極少量ロットですから、¥12,000と少々割高になってしまうのは致し方ないところ。今回、このモデルを企画された担当者様にお話しを伺う機会がありましたが、このモデルが日の目を見るまでの道のりは、非常に大変だったようです。何度も企画が頓挫しそうになったと、仰っておられました。

少量ロットでの生産に対応して頂けるようメーカーとの交渉、日産のライセンス部門や「浜松市制100周年記念」を冠するためのお役所との打ち合わせ等、「製造元であるhpi様、日産自動車様、浜松市、そしてカートイズミーティング開催事務局の協力がなければ実現できなかったモデルです」と力説されておりました。そしてまさに、この担当者様のご尽力なくしては存在し得なかった「M-spec Nür」なわけです。

(カーボン台座の採用も、担当者様のこだわりです)
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同封のスペックシートは担当者様の自費製作品。記載内容やGT-Rロゴに至るまで、実車カタログを参考に日産のライセンス許諾を受けて製作したシートだそうです。沢山の文字が並ぶスペック表、小さな文字でもはっきり読めるようにとの配慮からオフセット印刷を採用したそうですが、コスト高は免れなかったそうで・・・

好きで始めたご自身のこだわり、日産ライセンス部門と何度もやり取りしながら完成にこぎつけたそうです。たかだか「紙切れ1枚」と言えばそれまでですが、担当者様のモデルに対する熱い想いの詰まったスペックシートです。

(「購入整理券」もご担当者様のお手製でしょうか?モデルと一緒に保管します)
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ところで、個人的に一番気になったのは、どうして限定モデルに「M-spec Nür」を選んだのか?ということ。

お伺いしましたところ、まず第一に製造元であるhpiの販売予定モデルと重複しないこと、そして限定モデルとして販売する以上、車種・数量を含めモデル自体に希少性を持たせたい、最後に担当者様ご自身いつかは所有したいと憧れる車種であったこと、が決め手となったそうです。第二世代GT-Rの集大成ともいえるBNR34の中でも、最も高額で最上級グレードに位置した「M-spec Nür」、いつかは僕も所有してみたい1台です。

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今回のイベントや「M-spec Nür」に対する満足度はもちろんですが、限定モデル製作の舞台裏をほんの少しですが垣間見ることができ、より一層このモデルに対する愛着が湧きました。来年度以降もこのイベントがより一層活性化するとともに、継続して「GT-R限定モデル」が登場することを願いつつ、締めくくりたいと思います。

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「独断と偏見」によるモデル評価

・プロポーション:★★★★★
 BNR34モデルとしては、現在最高峰に位置するモデルでしょう。
 Nür専用カラーであるミレニアムジェイドの発色も申し分なし。

・レア度:★★★★☆
 限定数200にも満たない超希少モデル。hpi製R34のフルコンプリートを目指すなら、絶対に外せないモデル。

・プレミア(相場):★★☆☆☆
 元々が高額なレジンモデルですので、現在のプレミアはこの程度。
 本当に欲しい人の手に行き渡ってしまえば、今後市場に出回る機会は減ってくるでしょう。
 
※ご参考まで…
 現在の平均相場:「当時の定価」×「の数」


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本ブログの内容は、筆者の独断により記事化しております。事実と反することや間違いがあるかもしれません。そのような観点からも、本内容についてメーカーさんへの問い合わせはご遠慮ください。その点をご理解の上、楽しく読んで頂ければ幸いです。

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【第42回 静岡ホビーショー 京商ブース限定】日産 スカイラインGT-R (R34) クロームメッキ [限定モデル]

Model
42nd Shizuoka Hobby Show 2003

Model No.
Not for sale
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毎年のゴールデンウィーク明け頃、ホビー業界を代表するビッグイベント「静岡ホビーショー」が開催されています。2011年は記念すべき第50回大会で、5/12~15の4日間で開催されました。会期前半は問屋や販売店向けの新商品説明や商談に限られ、会期後半の週末に一般公開がなされています。

プラモデル・ラジコン模型・鉄道模型等の模型玩具見本市で、今後各メーカーから発売が予定されているニューモデルが一堂に展示されており、僕にとっては、近い将来の限られた資金の使い道を見定める重要なイベントでもあります…というのは半分冗談ですが(笑、これから発売が予定されるモデルを見ているだけでもワクワクしてきますね。

今年のホビーショーでは、長年絶版モデルと化していたオートアート製1/18「R34 GT-R Z-tune」のマットブラック&マットホワイトや、エブロP-4からは2000および2001シーズンのR34GTカーなどが出展され、2011年も充実したGT-Rミニカーの登場が期待できそうです。

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今回ご紹介するGT-Rは、2003年5月15日から18日に開催された「第42回 静岡ホビーショー」の京商ブースにて、問屋や販売店等々の関係者にのみ配布された非売品モデル、クロームメッキの1/64ビーズコレクション「スカイラインGT-R(R34)」です。

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京商は、年2回のホビーショー(静岡・東京)をはじめ、今は亡き京商フェア、ニスモフェスティバル等のイベント限定モデルとして”クロームメッキのビーズコレクション”を用意してくるのが もはや定番です。

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モデル車種の選定は、トヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダと様々ですが、日産車(GT-R、Z)の配布は静岡ホビーショーに集中しています。今回のR34は、これら限定メッキモデルの先駆け的な存在であり、ノベルティーとして配布された最初の年のモデルになります。ちなみに今年の静岡ホビーショー限定モデルはオレンジメッキを施した「ランボルギーニ イオタ SVR」で、会場での当日配布ではなく、後日、問屋向けに配られたようです。(限定数1008台)

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1/64ビーズコレクションのR34GT-Rをベースに、ウインカーとホイールの色から判断して実車では前期モデルにあたるミッドナイトパープルⅡをモチーフにパープルメッキが施され、台座にはホビーショー開催年度が記載されています。
タイヤサイズに違和感を感じるものの、このサイズでこの再現力、のちに続く「サークルKサンクス限定ミニカー」の人気からも、このサイズにおける京商のアドバンテージが伺い知れます。

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都合、3台所有していますが、各々メッキの質感が異なっています。市販モデルであれば間違いなく品質NG扱いでしょうが、所詮、無料配布のサンプルモデルだからでしょうか、メーカーもあまり気にしてないご様子。なお、近年配布される限定メッキモデルの品質は安定してるようですので、ご心配なく。

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(ピンク、パープル、ダークパープル…)
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クロームカラーシリーズのGT-RはR34以外にも複数モデル化されておりますので、追ってご紹介させて頂きます。

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「独断と偏見」によるモデル評価

・プロポーション:★★☆☆☆
 1/64サイズでこの再現力、コレクションに耐えうるクオリティー…スモールサイズミニカーの常識を変えました。
 大御所・PMA(ミニチャンプス)も1/64サイズを展開し始めましたし、まさに業界に一石を投じたシリーズかと。
 実車には存在し得ないクロームカラー仕上げですが、限定モデルとしての存在感は抜群です。

・レア度:★★★☆☆
 一般流通してないモデルですが、オークションやショップ等、こまめにチェックすれば発見は可能。

・プレミア(相場):★★★☆☆
 非売品モデルで人気のR34ですが、オークションでもコンスタントに見かけますので、相場はこれくらいでしょうか。

※ご参考まで…(非売品のため、今回は下記の目安は当てはまりませんのであしからず)
 現在の平均相場:「当時の定価」×「の数」


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【2001ニスモフェスティバル限定】NISMO R34GT-R Z-tune PROTO Ver.2001 [限定モデル]

Model
NISMO R34GT-R Z-tune PROTO Ver.2001

Model No.
numberless
110309a.jpg

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ニスモが提案する究極のサーキットアタックマシン「NISMO R34GT-R Z-tune」が初お目見えしたのは、2000ニスモフェスティバルにて開催された「GT-Rチューニングカーバトル」でした。
全国から屈指のGT-Rチューナー12社が集結し、自慢のオリジナルチューンドGT-Rで「GT-R日本一」の座をかけた初の試み。ニスモをはじめ、マインズや緑整備、トップシークレットなど現在も第一線で活躍するチューナーばかり。

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予選ポールポジションは、1分34秒6という数年前のGT500ポールタイムばりの驚異的なタイムを叩き出したマインズ R34。スタート直後にホールショットを奪ったガレージ伊藤のR34、そしてニスモのR34 Z-tuneがテールトゥノーズのバトルを展開。並み居る強豪を押え、Z-tuneが見事優勝を飾り、そのポテンシャルを一躍世に知らしめました。

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その後、”世界最強のロードゴーイングカー”、”TOP OF THE GT-R ”をキーワードに更なる開発が続けられ、2004年のニスモ創立20周年アニバーサリー記念モデルとしての市販化に繋がっていきます。

(インパネぶち抜きでロールバーが組んでありますねぇ[あせあせ(飛び散る汗)]
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「LM-GT4 BLACK Limited」 たしか限定100setで市販されました(9.5J×18 +12) 現在ではプレミアものです[あせあせ(飛び散る汗)]
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今回ご紹介するGT-Rミニカーは、その衝撃的なデビューから1年後の2001ニスモフェスティバルにて限定販売された「NISMO R34GT-R Z-tune PROTO Ver.2001」です。

インターアライド製「PROSHOP CAR COLLECTION」シリーズのニスモ特注バージョンで、毎年大人気の「ニスモフェスティバル限定モデルカー」の”はしり”とも言うべきモデル。
限定数は不明ですが、ニスモフェスティバル終了後も全国のニスモパドックなどで販売されていたようですので、ニスモフェスティバル”限定”というよりも”先行”販売と表現するのが正しいのかもしれません。
(ちなみに、同年にはエブロ製「NISMO GT-R LM ロードカー」のニスモボックス仕様も発売されました)

市販モデルの「NISMO R34GT-R Z-tune」とは若干の差別化が為されています。どこが違うか分かりますか[exclamation&question]

(上)市販モデル、(下)ニスモフェスティバル限定モデル
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1つは分かりましたよね~
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それでは、この角度から[カメラ][ぴかぴか(新しい)]
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限定モデルは、①台座サイドに「R34 GT-R Z-tune PROTO Ver.2001」の文字が追加され、②モデル正面のインタークーラー部分が着色されて「nism」ロゴがある(市販モデルは黒のベタ塗り)、③外箱のラベル表記がニスモ専売品扱いとなっている点です。なお、外箱本体は専用のニスモボックスではなく、市販モデルと同じものでした。

限定モデルの外箱ラベル
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こちらは市販モデルの外箱ラベル
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所詮、既製品ベースの特注モデルですので大掛かりな差別化はできませんが、それでもインタークーラーが有るのと無いのとでは印象が全然違います。実車同様に大きく入るNISMOロゴは、ブランドアピールの観点からも非常に有効だと思います。

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その他、変更点は無いと思うのですが、いかんせん仕上げが甘いため、意図した違いなのか、単なる仕上げの誤差なのか判断しかねるところがあります[たらーっ(汗)]

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このモデルの存在を知ったのは、発売から実に4年後の2005年に刊行された『ミニカーファンPlus 日産ミニカーの世界』(枻出版社)がきっかけでした。それまでは、「このシリーズはフルコンプリート完了済[exclamation]」と思い込んでいましたから、慌てて探したものでした[あせあせ(飛び散る汗)]

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同年に限定発売された「GT-R LM ロードカー」は、エブロ市販品と同じミニカーでパッケージだけニスモボックスに差し替えたものでしたが、このZ-tuneはニスモの完全オリジナル特注ミニカー。真の意味で「ニスモ限定」モデルといえますね。

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数年前まではニスモ大森Factoryのショールームにも長年飾ってありましたが、今も在るのかなぁ…
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最後に。
この特注モデルを含む「PROSHOP CAR COLLECTION」シリーズのR34全モデルには、闇夜を走り去っていくR34のリヤテールをモチーフにしたバックボードが挿入されておりました。
このバックボードのように、未来永劫どこまでも走り続けるR34であってほしいものです。

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ここまでR34をリスペクトしたシリーズもなかなか無いと思います。着眼点は非常にすばらしいシリーズですので、ぜひとも現代の最新造形技術にて再登場を願いつつ、このシリーズを締めくくりたいと思います。

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「独断と偏見」によるモデル評価

・プロポーション:★★★☆☆
 基本的には市販モデルのZ-tuneと同様です。なかなかカッコイイと思います。

・レア度:★★★★★
 数は圧倒的に少ないはず。オークションなどで気長に出品を待ちましょう。

・プレミア(相場):★★☆☆☆
 数は少ないのに人気はイマイチ。 以前の僕のように、存在自体を知らない方が多いのかもしれません。
 パッと見の外箱は市販モデルと同じですから、市販モデルと勘違いされてる場合もあり得そうです。

※ご参考まで…
 現在の平均相場:「当時の定価」×「の数」


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【第33回東京モーターショー 日産ブース特別限定】スカイラインGT-R (R34) [1999] [限定モデル]

Model
THE 33rd TOKYO MOTOR SHOW 1999 NISSAN BOOTH / SKYLINE GT-R (R34)

Model No.
Not for sale
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しばらくエブロの紹介が続きましたので、ちょっと趣を変えて。
初のチョロQ、そして、初の限定モデル紹介です。

このチョロQは、1999年に幕張メッセで開催された「第33回 東京モーターショー」の日産ブースにて、アンケートに回答するともらえた非売品チョロQです。

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このモーターショーでは、この年登場したばかりのR34型GT-RのV-spec、300台限定カラーの「ミッドナイトパープルⅡ」が展示されておりました。(実車の解説は「こちらのページ」をご参考下さい)
実車見たさに会場に足を運んだわけでしたが、思わぬ収穫にウハウハしたのを覚えています。
とりたててGT-Rに関するアンケートだったわけではなく、クルマに求める要素だとか、こういうクルマがあったらどうですか?といった、ごく普通のアンケートでした。

やたらめったらアンケートを配っていたわけではなく、コンパニオンさんや社員の方がある程度来場者を人選してアンケートをお願いしていましたので、なんとか声を掛けてもらえないかと、ウロウロウロウロしてましたね~[あせあせ(飛び散る汗)]

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開催期間も後半に差し掛かる頃、もう一度モーターショーに出向いて日産ブースを訪れたときには、アンケートは行っていましたが、謝礼はコンパニオンさんのスマイルだけでしたねぇ[バッド(下向き矢印)][たらーっ(汗)]

なので、結構早い段階で準備数に達したものと思われます。

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ボディーラインは市販のチョロQとなんら同じ、デフォルメされたR34です。しかしながら、①市販スタンダードのブルーよりも明るく鮮やかなブルーメタリックのボディーカラー、②ボンネットに「NISSAN」のロゴ、③ゴールドメッキのホイール と、スペシャルモデルの貫録充分です。

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「カレスト座間限定Ver.」の特注R34チョロQも、同じような鮮やかなブルーのボディーカラーでした。このブルーはスペシャルモデル限定のカラーなのではないか?と秘かに思っています。

基本的に、チョロQは本格的なコレクションの対象からは外れているのですが、このモデルだけはかなりお気に入りの一台です。

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「独断と偏見」によるモデル評価

・プロポーション:★★★☆☆
 デフォルメされたお馴染みのボディーライン。可もなく、不可もなく…チョロQはチョロQでしかないかと。

・レア度:★★★★☆
 正直、もらった当時はあまり希少性を感じませんでした。
 何台配布されたのか分かりませんが、今となってはかなり貴重品です。

・プレミア(相場):★★★★★
 限定モデルのお手本のような王道デザインに日産公認モデルという箔が付いて、かなり人気の高い逸品です。

※ご参考まで…(非売品のため、今回は下記の目安は当てはまりませんのであしからず)
 現在の平均相場:「当時の定価」×「の数」


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